2008-03

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げろっぱ!げろげろ

ゲロッパム



短編小説
     「涼宮カルピスの憂鬱」

はじまりはネットの情報サイトだった。
「Pixivという絵のコンテンツがある」という情報を見て、
いてもたってもいられなくなったCは早速愛用の検索サイト、
Googleに慣れた手つきで単語を形成していく。

雨音のようなぱらぱらしたタイピング音が、C以外いない部屋に静かに浮かんでは消え、
浮かんでは消えていく。

「あった」

小さく漏らしたその言葉。情報サイトで紹介されるくらいだ。
それなりの人員はいるのだろう。
Pixivは検索欄の一番上に表示されていた。

「どーせ自称絵師様の集まりなんだろwwwwwww
俺様のスーパーマキシマムウルトラデンジャラスゴージャスハイブリッドエクスクラメーション
ギガンティックドローイングスキルでみのほどしらずをひーひー言わせてやるぜwwww」


カチカチッ、と心地のよいクリック音が耳の奥に消えていく。

一瞬、純白の世界。
サイト情報を読み込む、ほんの刹那のような時間。
その瞬間、Cは幸せだったのかもしれない。
現実という鋭利な刃物のような、
残酷で凄惨な真実を目の当たりにしないで済む、
ほんの一瞬の幸せ。



後戻りを許されたのはその一瞬だけだった。
無論Cはそんなことには気づくよしもない。


画面が表示された。


「なん……だ?これ……」


神、神、神。
右も左も神。日本には八百万の神がいるというが、
まさに百聞は一見にしかず。
事実は小説よりも奇なり、だ。


目が眩む。目が淀む。


不意に溢れ出す涙。


「なんだよこれ……冗談だろ……?」



右と左という表現も間違っていた。
向く方向が上しかないのだ。自分よりも下の人間すらいない。
いや、当然か。ここは神の領域。
人間が足を踏み入れていい場所ではないのだ。

人間がいることがおこがましい。

帰れ。帰れ。今ならまだ、大丈夫だ。
即刻に立ち去れ。


無言の重圧がCを押しつぶす。
Cには目に見えていた。ふたつの選択、その先の答えが。


ひとつ。Pixivに参加。
煽り程度ならくるかも、と軽い希望と恐怖を抱きつつの投稿。
だが、神が人間に目を向けることはない。
煽りすらない、完全なる無視だ。


ふたつ、Pixivという現実から逃げ出す。
いつもとってきた手段だ。そして恥ずべき行為でもない。
人間なら、とって当たり前の行動だ。



Cは迷うことなく選択した。第二の選択を。
マウスカーソルは音もなく、画面左上の「戻る」に照準をあわせようとしていた。


=終=

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C

C

C=カルピス

特撮オタだけど
OFFじゃ怖くてそんなこと
言えません。